くぼみあり危険

注意看板

神田川の左岸親水広場にあった看板です。よく目立つ看板ですが、意味を理解できる人がどれだけいるでしょうか。何が危険なのか知っている私には分かりますが、知らない人に危険の存在を知らせるのが注意看板だと思います。この記事を読んでくれる人がはたしてどれだけいるのか知りませんが、説明しておきます。

洗掘(5月14日撮影)

川にはくぼみがいくらでもありますが、この看板が言う「くぼみ」とは、写真のもので、丸山橋の下流側右岸にできている大きなくぼみのことです。土木用語では「護床洗掘(ゴショウセンクツ)」と言うそうです。橋の下のコンクリート床を流れる水が床の端で渦巻き、川底の土砂を削ってできる大きなくぼみのことです。我々が深さを測ったら1.5mぐらいありましたから、気づかずに踏み込むと落とし穴のようになり、溺れる危険があると思います。川の中にいると視線が低く、水面の反射で水の中が見えないため、よほど注意していないと気づきません。

河川管理者に、そのくぼみ(洗掘)を改修するか、すぐには無理ならせめて注意看板を設置するよう意見を送ったのですが、「その場所は閉鎖管理されており、無理矢理入る場合は自己責任になるので、必要ない」というような返事でした。我々も自己責任という点に異論はないし、そのつもりで事前の調査と準備をして活動しています。しかし、神田川の水質が良くなり生き物が増えた結果よく見かけるようになった、川に入って魚獲りをする子供がそれを理解しているとは思えません。閉鎖管理と言いながら、柵が簡単に乗り越えられるのも問題だと思います。魚を獲りに丸山橋まで行く子供はあまりいないかもしれませんが、いない保証はありません。そしてその子供たちは、洗掘の存在を知りません。そういうやりとりを管理者と何度かしたところ、私の意見を関係部署に知らせるとの返事があり、その後設置されたのがこの看板です。意味を正確に伝えるのはなかなか難しいです。それよりも洗掘を早く改修する方が早いかもしれませんね。

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