保護エリアの草刈り

本日の活動のメインは、写真の場所の草刈りでした。井の頭公園ではここでしか見られなくなった希少な在来野草を保護するために、春から秋にかけての定例の草刈りをしないようお願いし、自分たちで外来植物の除草などの世話をしてきたエリアです。もっと広い範囲で見ればものすごく希少な植物というわけではないのですが、同じエリアにあったもっと希少な植物が今年盗掘されてしまったので、ネット上では植物名を伏せておきます。貴重な植物が消える大きな原因が、草刈りと盗掘です。これまでは、その植物の地上部が枯れてから、公園の園芸職員に機械で草刈りをしていただいていました。地面まで日光が届かないと、春に芽生えられなくなるからです。しかし、先日植物調査をしたところ、78種が確認され、保護したい在来植物や、丁寧に除草すべき外来植物もあることが分かったため、今年は自分たちで種類を識別しながら手作業で草刈りをすることにしたのです。

池のザリガニワナの撤収を済ませた班も途中から合流し、3団体、総勢17名で、外来植物の除草と枯れた在来野草の草刈りに取り組んだ結果、2時間半ほどで予定を完了できました。新たに3種類の在来植物も見つかりました。

来年の春には、保護対象の植物を始め、いろいろな植物が芽生えるはずです。外来植物など、このエリアにふさわしくない植物の除草も必要になります。保護対象の植物だけを保護するのでなく、それが生える草地を保全したいと考えています。

 

 

 

トキワツユクサ結実型 除草

今日の保全活動の最後に、公園の一角の外来植物トキワツユクサ(結実型)を除草しました。トキワツユクサには、種子ができない非結実型と、種子ができる結実型があります。茎を延ばして広がる能力は非結実型のほうが高く、井の頭公園でも各所に繁茂しています。我々もこれまでは重要な場所の非結実型を優先的に除草してきました。しかし、結実型は埋土種子を作るため、除草してもしつこく芽生えてくるので、完全駆除は非結実型よりはるかに困難です。広がる前に駆除することが重要なので、除草を行いました。今回の場所では想像していたより広がっていたので驚きました。

小魚がいっぱい

皆が見ているのは、下の写真のように、橋の下に小魚が密集しているからです。(下の写真は光の具合が良い別の日に撮りました。) 何が集まっているのかは、こちらの水中映像を観てください。ギンブナの若魚(今年生まれ)とモツゴです。スジエビも映っていますね。

かいぼりの結果、在来種の小魚がとても増えました。池で活動している我々はよく知っているのですが、何しろ水中のこと、岸から見るだけの来園者には分かってもらえませんでした。でも、この小魚の大群は橋からよく見えるので、かいぼりの効果を実感してもらえます。

でも、小魚を見るとすぐに「メダカだ!」と言う人が多いのにはちょっと・・・

 

 

アメリカオニアザミのロゼット

御殿山駐車場の北隣で見つけたアメリカオニザ ミのロゼット(地面に葉を広げている状態のもの)を、今日の保全活動で学生さんたちと掘りました。それを並べたのが下の写真で、43 株ありました。発見時に 16 株掘り取ったので、ここになんと計59 株も生えていたことになります。

アメリカオニアザミは凶悪な棘を持つ大型の外来植物です。ロゼットにも痛い棘がびっしり生えているので、手袋が必需品。今年は園内での駆除に力を入れたのに、まだこんなに残っていて驚きました。でも、結実して種子をまき散らす前に除草できれば、こちらの勝ちです。