オオブタクサ最終(?)駆除

外来植物オオブタクサ(重点対策外来種)を、希少な在来水生植物が残る丸山橋(三鷹台)より上流から一掃しようと活動しています。6月の駆除で見逃した株が成長していたので、早く駆除したかったのですが、作業が可能な気温が低めで雨もない日が見つからず、しばらく川に入ることができませんでした。昨日岸から観察したら開花が始まっていたため、気温がやや下り、大雨から2日経っている今日、駆除に向かいました。

オオブタクサを抜き取る

川はヒメガマなど夏に茂っていた草が枯れ始めていて、すでに秋の気配でした。最近の降雨の影響で、水深が普段より10cmほど高く、護岸の梯子には、川底から1.5mの高さのところまで枯れた草がひっかかっていました。そこまで増水したということです。そのときの激流にも負けず、オオブタクサは島(洲)に残っていました。岸からは20数株に見えたのですが、実際には34株見つかりました。開花している株は、花粉が飛ばないように霧吹きをしてから抜き取り、すぐに袋に詰めました。

これで、この場所のオオブタクサは全部除去できたと思います。もしまだ残っていたら、再度除去するつもりです。しかしながら、過去に散布された種子の一部がまだ土の中に残っていて、来年以降に発芽してくる可能性があります。昨年も全部駆除したのに、今年もかなりたくさん芽生えました。油断して新たな種子散布を許してしまうと振り出しに戻ってしまうので、埋土種子がなくなるまで、来年以降も活動が必要です。

コロナ禍+猛暑下の全体活動

猛暑の夏は、熱中症を防ぐため、保全活動(=野外での活動)を控えめにしているのですが、新型コロナが収まらない今年は、大勢での活動がさらに難しくなっています。そのため、必要最小限の(実態はそれに及ばない)活動を少人数かつ短時間でたまに実施するにとどめています。しかし、植物はコロナにも暑さにも関係なく成長を続けているため、百年森も草がかなり茂ってきました。時間をおくほど世話が大変になるので、井の頭かんさつ会と井の頭自然の会のメンバーに声をかけて、久しぶりの全体活動を実施しました。参加者は計8名でした。

分散して作業

感染力が強いデルタ株への感染が増えているそうなので、お互いの距離を開けるなど感染対策を徹底し、さらには熱中症を防ぐため、日向での作業を長時間続けないように注意しながら、選択的な除草や草刈りの作業、生き物の観察などを実施しました。1時間ほどで終えるつもりでしたが、皆熱心で、結局1時間半ほど作業しました。

参加者(終了時)

公園管理者が実施しているような徹底した草刈りではなく、選択的な除草と部分的な草刈りなので、外を通る人には草ぼうぼうのままに見えるかもしれませんが、ビフォーとアフターを知っている我々には、かなり良くなったと見えます。公園の他の場所と比べて、昆虫などの生き物にとっても住みやすい場所になってきていると思います。外来植物も少ないです。

 

今年度2回目のオオブタクサ駆除

とても巨大になるオオブタクサが繁茂すると、景観上問題なだけでなく、大量の花粉を風で飛ばすので花粉症の原因にもなります。他の植物が生えられる場所を占有してしまうので、在来の生態系を守るためにも駆除すべき外来植物です。当会では、活動範囲である神田川の丸山橋(三鷹台駅)より上流のオオブタクサを根絶すべく、3年ほど前から駆除活動をしています。

ヒメガマの間を進む

今日は、6月2日に続き、今年度2回目の駆除を実施しました。今の季節、川にはミクリの仲間やヒメガマ、マコモなど背の高い草が茂り、歩ける場所は限られています。その細い水路を進んでいくと、葉に止まっていた多数のハグロトンボが次々に飛び立ち、我々の周りをひらひらと舞うので、秘境を進むような感覚がありました。

駆除したオオブタクサほか

目的の島(洲)もイネ科ほかの草に覆われているため、その下にあるまだ小さなオオブタクサまで見つけて抜き取るのは、ちょっと大変でした。結局、丸山橋に近い三つの島で計62本のオオブタクサを駆除しました。ちなみに、前回6月2日は108本でした。昨年はかなり頑張って駆除を繰り返し、結実を阻止したので、今年生えてきたものは一昨年以前に落ちて土中で眠っていた種子から芽生えたものです。おそらくまだ見逃しがあり、それが結実し種子を落とすと元に戻ってしまうので、結実の時期までにもう一度は駆除を繰り返す必要があるかもしれません。新たな種子散布を阻止できたとしても、埋土種子がほぼなくなるには、おそらく数年はかかると思います。

オオフサモ発見

途中、特定外来生物のオオフサモを1本だけ見つけました。駆除と監視を続けた結果、今ではほぼ無くなったのですが、茎や地下茎の一片でも残すと再生するので、根絶はいまだにできていません。他の水生植物が茂っている季節は発見が困難ですが、それ以外の季節なら、岸から観察すれば見つけられます。侵略的外来植物の駆除は見つけたらすぐ始めるのが効率的かつ経済的です。丸山橋より上流のオオブタクサは、発見はもっと早かったのですが、我々が川に入って駆除活動をできるようになったのはほんの3年ほど前なので、今も駆除に手がかかっています。特定外来生物のオオカワヂシャは、我々が16年以上前に知った時はすでに広い範囲に蔓延していたので、根絶は絶望的です。

くぼみあり危険

注意看板

神田川の左岸親水広場にあった看板です。よく目立つ看板ですが、意味を理解できる人がどれだけいるでしょうか。何が危険なのか知っている私には分かりますが、知らない人に危険の存在を知らせるのが注意看板だと思います。この記事を読んでくれる人がはたしてどれだけいるのか知りませんが、説明しておきます。

洗掘(5月14日撮影)

川にはくぼみがいくらでもありますが、この看板が言う「くぼみ」とは、写真のもので、丸山橋の下流側右岸にできている大きなくぼみのことです。土木用語では「護床洗掘(ゴショウセンクツ)」と言うそうです。橋の下のコンクリート床を流れる水が床の端で渦巻き、川底の土砂を削ってできる大きなくぼみのことです。我々が深さを測ったら1.5mぐらいありましたから、気づかずに踏み込むと落とし穴のようになり、溺れる危険があると思います。川の中にいると視線が低く、水面の反射で水の中が見えないため、よほど注意していないと気づきません。

河川管理者に、そのくぼみ(洗掘)を改修するか、すぐには無理ならせめて注意看板を設置するよう意見を送ったのですが、「その場所は閉鎖管理されており、無理矢理入る場合は自己責任になるので、必要ない」というような返事でした。我々も自己責任という点に異論はないし、そのつもりで事前の調査と準備をして活動しています。しかし、神田川の水質が良くなり生き物が増えた結果よく見かけるようになった、川に入って魚獲りをする子供がそれを理解しているとは思えません。閉鎖管理と言いながら、柵が簡単に乗り越えられるのも問題だと思います。魚を獲りに丸山橋まで行く子供はあまりいないかもしれませんが、いない保証はありません。そしてその子供たちは、洗掘の存在を知りません。そういうやりとりを管理者と何度かしたところ、私の意見を関係部署に知らせるとの返事があり、その後設置されたのがこの看板です。意味を正確に伝えるのはなかなか難しいです。それよりも洗掘を早く改修する方が早いかもしれませんね。

宣言下の全体活動

4月24日以降は全体活動を休止して、少人数での随時活動をしてきましたが、植物がどんどん成長する時期で、保護エリアの世話がとても間に合わないため、今日は、井の頭自然の会にも呼びかけて、久しぶりの全体活動を実施しました。今も緊急事態宣言中ですが、活動場所の百年森とミズタマソウ保護エリアは広いので、コロナ感染防止上必要とされている注意点を守れば、リスクは十分低いと判断しました。参加者は計7名、多すぎず少なすぎずの、ちょうど良い人数だったと思います。

除草作業中

おもな活動内容は、増えすぎて他の植物が育つのを邪魔してしまう在来植物(カナムグラ、アシボソ、ヤブミョウガなど)の間引きです。まだ残っている侵略的外来植物(トキワツユクサほか)の駆除もしました。最初の年(2019年度)と比べると大幅に減りましたが、侵略的と言われる外来植物はさすがにしぶとく、終わりはなかなか見えません。おそらく、終わりはないのだと思います。駆除を続けていればさすがに数が減るので、それぞれの植物の生存戦略を観察・理解し、対抗策を考えながら、楽しんで付き合っていくのが良いのだと思います。

間引いた在来植物はその場で腐らせ、土に還す

選択的除草では、作業後もスッキリした景色にはなりません。でも、今日やりたいと思っていたことはとりあえずできたので、気持ちの上ではスッキリしました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。

非常事態宣言直前の活動

除草作業

植物がどんどん成長している百年森で、全体活動を実施しました。動植物の状態チェック、保護している植物の世話、外来植物の駆除、放置すると増えすぎる在来野草の一部除去などが活動内容でした。計8名が参加し、お互いの距離を十分に取るなど、感染予防対策に留意して活動しました。

しぶといトキワツユクサを除草

最初のころ(一昨年)と比べると外来植物は大幅に減ったのですが、除草を繰り返してもなかなか減らないものもあり、そういう植物の生き残るためのしくみにはいつも感心させられます。植物のさまざまな繁殖戦略を体感できるのも、自然観察を伴う保全活動の良いところだと思っています。人手をかけさえすれば、繁殖力の強い植物にも負けないのですが、コロナ禍で人をあまり集められないのが辛いところです。

ミズタマソウの世話

百年森の隣のミズタマソウエリアでも活動しました。写真はミズタマソウの生育を妨げる植物を摘み取っているところです。明日には緊急事態宣言が発出されるので、全体活動はできなくなります。とはいえ、世話をしないと大事な野草が他の草に埋もれてしまうので、宣言が解除されるまでは、必要最小限の世話を一人またはごく少人数でに続けることになります。

拾ったゴミの処分

拾ったゴミと、除去した外来植物(4月22日)

神田川で拾ったゴミをどう処分しているか、というお話です。神田川上流部のゴミは、そこを所管している東京都建設局北多摩南部建設事務所(略称:北南建)が処分するのが基本です。今年3月のゴミ拾いの際も、そこに回収してもらいました。しかし、北南建があるのは府中市です。川をきれいに保つには、ゴミが少ないうちに拾うことが必要ですが、少量のゴミを三鷹市の外れまで何度も取りに来てもらうのは現実的ではありません。拾っても処分できないことが、ゴミ拾いを年一度しかできない大きな理由でした。

三鷹市のボランティア袋

今年の3月になってようやく、三鷹市には「ボランティア袋」というものがあると教わりました。公共の道路や河川のゴミをボランティア活動で拾う場合、その袋に入れて家庭ごみ収集の日に出せば、回収・処分してもらえるらしいのです。ごみ対策課に問い合わせたら、都の管轄である神田川のゴミも回収可能との返事でした。

神田川の可燃ゴミ(2回分)を入れたボランティア袋

ボランティア袋は、市役所のごみ対策課か最寄りの市政窓口で、簡単な書類を書けば無料でもらえます。拾ったゴミを可燃ゴミと不燃ゴミに分別して別のボランティア袋に入れ、それぞれの収集日に出します。写真は可燃ゴミの日に出したゴミです。三鷹市の、行政の壁に捉われない対応のお陰で、水生植物保全活動のついでにゴミを拾いもできるようになりました。これからは、神田川上流部を以前より気持ちの良い状態に保てそうです。もちろん、川にゴミを捨てる人がいなくなることが最終目標です。

神田川の活動

カワヂシャの中のオオカワヂシャを摘み取る

神田川で小規模の活動を実施しました。主目的は、カワヂシャ重点保護エリアのオオカワヂシャ除草です。オオカワヂシャは特定外来生物で、神田川の三鷹台付近までの上流部に繁茂しています。そのせいで、在来種のカワヂシャは絶滅寸前にまで追い込まれています。両種は種子が水の流れで散布されるので、上流側からオオカワヂシャの駆除を進めていけば、カワヂシャが増えられるはずです。しかし、丁寧に全部を摘み取っても、泥の中に眠っている種子が次々に発芽し成長してくるので、種子ができる前に繰り返し摘み取る必要があるのです。

開花が進むカワヂシャ

カワヂシャは開花が始まっていて、目立たない小さな白っぽい花をつけています。今年は開花が早いです。今後も順調なら、花穂をどんどん伸ばし、多くの花を咲かせ、多数の種子を作ってくれるはずです。それが川に散布されれば、来年も芽を出して数を増やしてくれるでしょう。

ヒメガマの中で咲くキショウブ

今日は、それより下流のあしはら橋まで進み、オオカワヂシャの中で頑張っているごく少数のカワヂシャの世話と、ゴミ拾い、新たに見つけた侵略的外来植物キショウブの駆除も実施しました。キショウブは昨年頑張って駆除したのでかなり減ったのですが、地下茎を取りきれてはいなかったようです。ゴミは、3月下旬のゴミ拾い以降に捨てられたり風で飛ばされてきたものです。ひと月足らずなのでゴミの量は多くありませんでしたが、明らかにポイ捨てされた飲料缶やペットボトルがいくつもあったのは、残念でした。

池の活動開始

オダアミ設置

今年度の井の頭池の活動を開始しました。今日は、小魚や小さなエビ類を調べるためのオダアミを池の四箇所に設置するとともに、アメリカザリガニ駆除と生物調査のための遮光ドームカゴを池尻に運びました。明日組み立てて、ひょうたん池に設置します。

遮光ドームカゴの部品を運ぶ

例年なら、池畔の花見の混雑が終わったら活動開始です。しかし昨年は、新型コロナによる活動自粛要請が出たため、開始は4月末でした。今年は新型コロナの状況を考慮して、活動開始を今日としました。感染者が増えているため不要不急の外出自粛が呼びかけられていますが、今日の公園は写真のように多くの来園者で賑わっていました。閑散としていた昨年とは大違いです。

池の生き物はコロナ禍でも活動を自粛してくれないので、当会の活動も不要不急ではありません。

神田川のゴミ拾い

新型コロナの緊急事態宣言が解除されるまで延期していた神田川上流部のゴミ拾いを、このほど実施しました。当会の水生植物保護活動の対象範囲は、夕やけ橋〜丸山橋(三鷹台)なので、その範囲を3日に分けて、のべ11名でゴミを拾いました。

2日目のゴミ拾い
  • 3月24日(水) 2名 親水広場へのゴミ貯留場所の設置と、その前後数十メートルの範囲のゴミ拾い
  • 3月26日(金) 3名 夕やけ橋から親水広場までのゴミ拾い
  • 3月27日(土) 6名 親水広場と丸山橋の間のゴミ拾い

2日目には、11月に不法投棄されたままになっていたのに、新型コロナのせいで活動できず、とても気になっていた電気掃除機も回収できました。写真が2日目に拾ったゴミです。

空き缶やペットボトルなどのポイ捨ても違法行為(軽犯罪法違反)ですが、掃除機丸ごととなると完全に不法投棄(河川管理法違反)です。大きなシューズ1足もそうでしょうか。

丸山橋に到達

3日目の参加者6名には、協力団体「井の頭 自然の会」の二人が含まれます。この日は参加者が多かったので、同時に外来植物(保護しているカワヂシャの周りの特定外来生物オオカワヂシャ、およびオオブタクサ)の駆除なども手分けして実施できました。

ゴミ拾い中、いろいろな生き物を見かけました。ナマズや、アメリカザリガニほかのエビ類などです。こんな浅い川にもカワウが来ていたのは、獲物になる生き物がいるということです。沈んでいた空き缶に2匹で一緒に入っているウキゴリの成魚も見つかりました。

三日間で拾ったゴミ

これが三日間で拾ったゴミです。河川管理者の北多摩南部建設事務所が回収してくれることになっています。

昨年も実施したので、初めてだった昨年よりは量が少ないのですが、これだけ捨てられていると、川を覗き込みたい気分にはなりません。ゴミが無くなった川は、再び気持ち良く眺められる川になりました。今の状態が長く続いてほしいと思います。