実生木の世話

実生木の世話

今日は、御殿山の玉川上水沿いの植栽エリアで、実生木の世話をしました。大きな樹が多くの種子(ドングリなど)を落とすので、毎年たくさんの実生が出るのですが、放っておくと笹や草に埋もれて光を受けられず、消えてしまいます。そこで、周りの笹を刈ったり草を抜いたりして、実生木がある程度光を受けられるようにします。今日も晴天かつ猛暑だったので、我々に直射日光が当たらないこの付近での作業になりました。水分補給に気をつければ樹林内での作業は可能です。

今は多数ある実生木ですが、大きな木に覆われて成長に必要な光を十分受けられないため、そのほとんどは消えていく運命にあります。我々が世話をしているのは、他の場所へ移植する目的があるからです。

モリチャバネゴキブリの幼虫

実生木の世話もやってみるとけっこう面白いのですが、昆虫など、雑木林のいろいろな生き物に出会えるのも活動の楽しみのひとつです。たとえば、荷物を置いていたシート上を多数の小さな虫がわらわらと歩き回っていました。モリチャバネゴキブリの幼虫です。この暑い時期だからこと、たくさんの幼虫が見られるのです。「ゴキブリ」と聞くと「うえっ」と引く人が多いのですが、これはビル内にいるチャバネゴキブリとは違い、建物に入ってくることはありません、昔から雑木林で落ち葉などを食べて暮らしています。落ち葉を土に返す働きをしている、生態系の大事な仲間です。見かけが似ているからといって嫌わないでください。ちなみに、チャバネゴキブリは外国から人間の活動に伴ってやってきた、つまり人間が連れてきた外来種です。  もちろんこの日見られたのはゴキブリだけではありません、念の為。