神田川連続ポイ捨て事件

2月8日のゴミ拾いで明らかになった、「神田川トリス缶連続ポイ捨て事件」。川の観察を続けたら、その後も500ml缶と350ml缶の計2缶が毎日捨てられていることが分かりました。川にゴミを捨てるのは、軽犯罪法や河川法施行令に違反する犯罪です。毎日2缶となると、軽犯罪法のレベルではないと思います。交番に相談したら、パトロールを強化してくれることになったのですが、さらなる観察で缶が捨てられる時間帯が分かったので、お巡りさんに連絡したら、2月17日の夕方に、その人物が飲み干した缶を川に投げ込んだのを確認して、身元確認と厳重注意をしてくれました。

再度の缶拾い

これでポイ捨ては止まるものと期待して、今日の活動時に、彼が8日以降に投げ込んだ缶をすべて拾ってしまうことにしたのです。缶があったのは、左岸親水広場から夕やけ橋までの間です。そのついでに、8日に拾い残したゴミも拾ったのですが、細かいゴミはまだまだ残っていることが分かりました。

今日拾った缶と瓶

写真が、今日拾った缶と瓶です。問題のトリスハイボール缶は20個ありましたが、2個は古かったので、8日のゴミ拾いより前からあったものでしょう。8日以降、17日までに川にポイ捨てされたのは18缶ということになり、やはり1日2缶です。17日はお巡りさんに見つかって2個目を捨てられなかったし、14日の1個は別の場所に捨てたのです。神田川の近くに住んでいるらしいその人物がどうして缶を捨てるのか聞いてほしかったのですが、叶いませんでした。

ゴミの存在は新たなゴミ捨てを誘います。ゴミが一掃されたので、ゴミを捨てる人がいなくなると良いのですが・・・

神田川のゴミ拾い

C班

神田川の希少水生植物を守る活動を一年前に始め、その後も継続しているのですが、大きな問題が外来植物のほかにもあります。そのひとつが、ゴミが多数落ちていて汚らしいため、人々が神田川をよく見ていないことです。もう少し気持ちの良い川にするため、河川管理者の了承をもらい、先日からゴミ拾いを始めています。今日はその三回目で、亜大富士山クラブと井の頭自然の会にも協力をお願いし、総勢9名でゴミ拾いを実施しました。

合流したA班とB班

8名が三班に分かれてゴミを拾いました。もう1人(私)は地上でのサポート担当です。川沿いの道路から何事かと川を覗き込んだ人たちが、我々がボランティアでゴミ拾いをしていることを知って、感謝の言葉をかけてくれました。川に捨てられているゴミを何とかできないのかと思っていた人は少なくなかったようです。

夕やけ橋〜丸山橋間にあったゴミ

写真が、今日まで三度のゴミ拾いの結果です。ビニール袋に入っているのはプラスチック類と不燃物です。650mほどの間にこんなに多くのゴミが捨てられていたのです。中でもいちばん呆れたのが、同じ種類の缶がとても多かったことです。空き缶が全部で145個あったうちのじつに63パーセントが「トリスハイボール」の缶でした。ポイ捨て常習者がいるに違いありません。

それはともかく、ゴミがほとんど無くなった神田川は、だいぶ気持ちよく眺められる川になりました。(トシ)