やっぱりきれいだった井の頭池

8月4日の未明に降った大雨は日本各地に甚大な被害を及ぼしました。ここ井の頭池にも影響がありましたが、幸いなことにそれは災害では無く、池を美しくよみがえらせるという影響でした。

大雨後のお茶の水池(8月5日)
大雨後の弁天池(8月5日)

殆どの水面では、浮いていた藻類が消えていました。雨にたたきつけられて沈んだか、流れていったのでしょう。水生物園北側の一部や池尻など隅の方を除いて、透き通る美しい水面が現れました。やはり、池の水はきれいだったのですね。

水温が高いとプランクトンが増えやすくなりますが、池に供給される水の量が増えれば薄まります。一度の大雨ではあまり薄まりませんが、雨の日が続くと地下水の水位が上がり湧水が復活することがあります。逆に、地下水を汲み上げるポンプが故障して供給水量が減ってしまうこともあります。諸々のことが影響して池の水は様変わりをします。特定のプランクトンが優占種になり、そのプランクトンの色が池の色を決定することもあります。この夏、池がまたどのように変わっていくのか見守りたいと思います。

M.O.