神田川活動域のオオブタクサ駆除

神田川の上流部に残る貴重な在来水生植物を守るため、我々は丸山橋(三鷹台)までを活動エリアと定め、侵略的な外来植物の駆除を行なっています。今日は、まだ残っていたオオブタクサの抜き取りをしました。

東京都の下水道の多くは雨水も一緒に流す方式で、大雨でオーバーフローした場合は、その分を川に逃す構造になっています。神田川も同じなので、衛生上、雨の当日とその後の数日は川に入ることができません。また、ウェーダー(胴長)を着る必要があり、熱中症を避けるために、高気温かつ直射日光が当たる条件での作業はできません。かなり前から天気予報を見ていて、最高気温が30℃を下回り天候が曇りの今日の午前中に実施することにしました。

出立ちは写真のような感じです。ウェーダーを腰までにし、電動ファン付きのベスト着用です。これに、アームカバーと園芸手袋、草除け泥除けのサングラスも装着しました。マスクは抽水植物をかき分けて進む時には着けますが、除草作業中は外します。杖は、ごろごろ石の川底を歩くときや、草をかき分けるときに使います。結果的には、この格好で大丈夫でした。

オオブタクサ除草中

オオブタクサを除去しているところです。小さいものは引き抜けますが、大きい株は根元を掘って抜き取ります。事前に路上から見たのは20本ほどでしたが、26本ありました。前回の除草の時は小さくて見逃したか、その後に芽生えたものです。除去したものは袋に入れ、仲間に吊り上げて回収してもらいました。写真も撮ってくれました。

オオブタクサとヒロハホウキギク

駆除したものを広げて撮った写真です。左がオオブタクサで、右はヒロハホウキギクです。右端はついでに拾った空き缶とペットボトルです。

今年はオオブタクサを100本ほど駆除しました。2019年から駆除をを始め、その年は1,000本以上の実生を抜き取りました。それ以降は種子の散布をおそらく一粒も許していないのに、埋土種子が今も発芽しているのです。

ヒロハホウキギクは、神田川で上流に向かって分布拡大中の新たな外来植物です。善福寺池にはすでに到達していますが、井の頭池に来るのを阻止できるかどうか試しています。種子が風に乗って散布されるので、なかなか難しそうですが・・・