オオブタクサとオオフサモ

12日の神田川活動では、芽生えてきた植物をチェックすることも目的でした。とくに、岸際の洲に毎年生えるオオブタクサを駆除するのは、今の時期が適しています。重点対策外来種オオブタクサの実生が識別可能なほど大きくなり、しかも他の草もまだ成長していないので、見つけやすいからです。小さい時期なら、たとえ数が多くても嵩張らないので、楽です。

オオブタクサの実生

オオブタクサの実生は、いつもの場所で見つかりました。ただし、これまでよりは見つかった範囲が狭く、本数も減少していました。我々が2019年に駆除を始めて以降は種子を散布する前に除去しているので、埋土種子がだいぶ減ったのだと思います。完全に駆除するには、残っている埋土種子が発芽したらすべて抜き取って、新たな種子散布を許さないことです。

見つけたオオフサモ

その近くで特定外来生物のオオフサモを見つけたので、それも駆除しました。このブログにも書いたように、広がりかけていた群落を見つけて、2019年の2月に駆除しました。しかし今も時々見つかります。日本には雌株しか入ってきていないので種子はできないのですが、茎の断片からの再生力がとても強いので、栄養繁殖でどんどん増えます。地下茎の小さな断片まで完全に除去するのは簡単ではなく、今も完全駆除を達成できていません。

侵略的外来植物を効果的に駆除するには、その植物の生態を把握し、弱点を攻めることが必要です。増えてしまってからだと減らすのが大変なので、見つけたら直ちに対処することが重要です。でももっと重要なのは、そのような外来植物が持ち込まれないようにすることです。

3月の神田川ゴミ拾い

3月5日のゴミ拾い

昨年の11月にも実施したのですが、再びゴミが目立つようになったので、ゴミ拾いを実施しました。参加者が少なかったので、4回に亘り、延べ11名での活動になりました。そのうちの2回はゴミ拾いが主目的でしたが、あとの2回はカワヂシャ保護活動のついでにゴミを拾ったものです。

3月12日に拾ったゴミ

我々の活動範囲は、夕やけ橋から丸山橋の間です。その距離は700m足らずなのに、しかも前回から四か月しか経っていないのに、ゴミがたくさんありました。前回のレポートで、捨てられるゴミが減ったようだと書きましたが、甘かったです。新型コロナのせいで川沿いを通る人が少なかっただけのようです。とくに残念だったのは、相変わらず、電気製品など生活用品の不法投棄が多いことでした。それらを川に捨てた人は、それらがどうなるかを想像したことがないのでしょうか。