神田川の活動再開

作業前のキショウブ

今日の活動のひとつとして、神田川のキショウブ除去の続きを実施しました。前回が7月24日だったので、じつに10週間ぶりの作業です。長い中断の理由は、今年の猛暑・酷暑でした。通気性のないウェーダー(胴長)を着て作業をする必要があるのですが、尋常でない暑さでは熱中症の危険があります。猛暑は9月も収まらず、10月になってようやく気温が少し下がったので、駆除を再開することにしました。それでも気温は28℃、身の危険は感じなかったものの、短時間の作業で汗だくになりました。三鷹市が回収してくれる量が限られていることもあって、残りは先送りとしました。

作業後

除去作業をしてみると、”侵略的”外来植物とされている理由がよく分かります。キショウブの根茎(地下茎)は長く地中を這い、互いに絡み合っています。そこから生える葉も密に茂ります。そのため、他の草が生えられなくなるのです。写真で草が除去されている場所は、何回もかけて作業した結果で、今日の分はその一部にすぎません。じつは、神田川上流部の希少水生植物が生えているエリアは、ここから下流です。そこにもキショウブがあちこちに定着していて、希少な植物の生育場所を侵略しつつあります。

繁殖力が強いキショウブも、地道に除去を続ければ減らせます。しかし、暑すぎて人間が作業ができない間に、キショウブは高気温を謳歌して増殖しています。気候温暖化は高温に強い外来植物の侵略を助けていることになります。